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カテゴリー「F-1:スポーツコラム」の記事

2017年9月30日 (土)

読者の皆さんへ

読者の皆様へ
この1年間ほとんどブログの更新、チームクリニック、講演会、研修会等への対応が
治療、手術、通院等で出来ませんでした。
また、多くの皆さんから、たくさんのコメントを頂いておりましたが
それら全てに対応することができない状況でした。
大変申し訳なく思っております。
今後は、少しずつですが対応させて頂きたいと思っていますので宜しくお願いいたします。
 
 
 
 

2015年3月17日 (火)

■NCAAの厳しさ

NCAAの厳しさ

 NCAA(全米体育協会)は、日本の大学スポーツとは

まったく異なる考え方でスポーツを捉えています。

何年か前のことなのですが

コネチカット大学がNCAAを制し、全米チャンピョンに輝きました。

しかし、この時、チームは、所属部員の学業不振で

NCAAから厳しい処分を受け、スカラシップ(奨学生枠)を減らされ

リクリーティング(新人勧誘)も満足にできない状況になってしまいました。

こうした厳しい罰則の背景には

「学生の本分である学業をおろそかにしてはいけない」という

考え方があり、それを徹底させるために規則が設けられています。

スポーツ推薦で大学へ入ったのだから

そのスポーツだけをしていればいいというわけではないのです。

NCAAには「アカデミックパフォーマンスプログラム」が設置されており

学生の成績や卒業率がNCAAで定める最低ラインを下回った場合には

厳しい罰則が設けられています。

そして、学業不振の責任は、選手だけでなく

チームの指揮官であるヘッドコーチにも求められています。

当時、コネチカット大学のコーチ契約には

部員の学業成績が基準を下回った場合は

ヘッドコーチに対して、罰則として

800万円を大学の奨学生基金に寄付するという条件が入っていました。

また、インセンティブ(成功報酬)700万円が契約条件の中に入っており

全米チャンピョンとしてヘッドコーチは700万円を手にしましたが

800万円の罰則と700万円のインセンティブで

最終的にヘッドコーチは、100万円の損失を被っています。

このようにNCAAのチームのヘッドコーチがプロと違うのは

ただ単に、勝てば良いというものではないのです。

そこには「学業優先」ということが、明確に示されており

学業とスポーツの両立は、絶対条件になっているのです。

そして、ヘッドコーチは、バスケットだけを教えればいいのではなく

まず、教育者でなければならないのです。

また、NCAAでは、どのスポーツにも

練習時間の上限も、こと細かく決められています。

日本のように、時間があるから、好きなだけ練習するというわけにはいかないのです。

大学のヘッドコーチは、こうした規則を熟知し

それを忠実に守り、選手が学業をおろそかにしないように配慮し

なおかつ、プレーでも最高のパフォーマンスを

引き出すことがヘッドコーチには、強く求められているのです。

チームとして罰則を受けてしまうと

スカラシップ枠を減らされてしまうので

次のシーズンからは、スカウティングに大きな影響が出てきます。

スカラシップを失うと、優秀な選手を獲得できなくなり

チームの戦力は天と地ほどの差が出てしまうのです。

 日本の大学は、何の規制も罰則もありませんから

好きなだけ選手を、スカウトすることができるので

どこかのチームだけに能力の高い選手がたくさん集まり

その大学がチャンピョンシップに最も近くなるのです。

入学金、授業料免除、奨学金付き。などなど

いろんな、おいしい条件を用意して選手を獲得しますが

4年間バスケットをしただけで

単位も満足に取れずに、卒業できないまま

やめていく選手もいますが、ほったらかし状態です。

「卒業できないのは、お前の責任だ」と

個人にすべての責任を押し付けて終わりなのです。

悪い言い方をすれば、都合よく使って「使い捨て」なのです。

日本の大学には、NCAAのような厳しさはありませんから

どうしても学業との両立がうまくできないのです。

日本的な考え方だと「一つのことを一生懸命にやる」ことが美徳であり

文武両道は、一部の選手たちに限られています。

学業そっちのけでスポーツばかりに集中するのは、どうかと思います。

私たちの学生時代には、休部制度がチームにあり

チームの基準を満たせない学業不振者は

罰則として「休部」となり、半年間は、学業に専念するため

練習にも、試合にも参加することができませんでした。

たとえ、キャプテンだろうが、主力選手だろうが

全日本に選ばれていようが、関係ありませんでした。

 あるシーズンなどは、上級生の履修の間違いで

ほとんどが休部となってしまい

西日本学生選手権を下級生だけで戦ったことがありました。

 この時代でこんなことをしているチームは他にありませんでした。

「学生時代は、学業との両立」

「社会人になったら仕事との両立」

これは、監督の考え方でしたから、選手たちは、当たり前だと思っていました。

「教育を優先し、時には勝負すら犠牲にする。」

指導者としては、非常に勇気のいる決断なのです。

 こうしたことは、指導者が「何を大切にするのか」という考え方ですから

強制するようなものではありませんが

NCAAのように学業との両立は、スポーツをするための絶対条件と考え

それを徹底させる姿勢には「スポーツ馬鹿を作ってはいけない」という

強い思いがあるのです。

 また、アメリカの大学スポーツは、巨額の収益を生んでいるのです。

つまり、金になるのです。

日本は、広報効果程度で、まったく収益性はありませんから

厳しさを追求する必要性もないのです。

 しかし、教育という大きなステージでは、学業という本分を全うし

より良いパフォーマンスを引き出すことが

指導者に課せられた重要な役割なのです。

2014年7月 2日 (水)

プロバスケット選手になりたい!?

プロバスケット選手になりたい!?

今回は「バスケットボールのプロ選手で生活していけるのか?」という
ある選手の保護者の方からの切実な問い合わせがありましたので
一般的な考え方として、皆さんにもその話しの内容をご紹介します。
決して、心地よい言葉が飛び交うような内容ではありませんし
私自身は、専門家でもありませんから一般論として読んで下さい。  
~~~
プロになることを将来の夢と考えている子供たちもいれば
就職を目前にして「プロ選手になるのか」
それとも「社会人として仕事をしていくのか」という
人生の選択を迫られている人もいますが
いずれにしても自分の人生の選択ですから 慎重に考えて
決断していくことが必要になります。
日本のプロバスケット界は 認知度も低く、社会的な地位も築けていませんし
様々な面で不安定さが見え隠れし、健全さは感じられませんから
親からストップをかけられ、プロ選手としての道を諦め
社会人として企業に就職する人も少なくありません。
実際には、何が正解で、何が間違いなのかの結論は簡単には出せませんが
ただ、言えることは「自分の人生は、自分で責任を持つ」ということです。
自分が決めた道なら信念をもって突き進むべきだと思いますが
その時の華やかさや、好きなことをして楽しみたいという 短絡的な怠け心では
引退してから必ず後悔することになります。
私も過去に教え子から「プロでやっていきたい」という相談をたくさん受けましたが
私は、プロ選手としての選択は、一度も勧めませんでした。
その理由を、ここで詳細に説明することは問題があるのでできませんが
ただ一つ言えることは、bjリーグの場合は
健全なチーム運営、経営ができているとはとても思えません。
たとえば、横浜スポーツエンタテインメント(株)が母体でスタートした
横浜ビーコルセアーズの場合は、チームが好成績を収めたにも関わらず
経営状態は思わしくなく、およそ1億2000万円もの負債を抱えて
財政難に陥り、チーム運営は危機的な状況になり、保有株式をすべて売却し
運営を大手広告通信社に業務委託しています。
このチームに限らず、健全経営、円滑なチーム運営という
確固たるチーム基盤が感じられないことが少なくありません。

 ~~~
日本には、様々なスポーツで「プロ選手」がいますが
その契約形態は、多種多様で、契約金や年俸も全く違います。
私の知る限りでは、バスケット界はプロとしては、最低レベルかもしれません。
特に、プロ選手として生きて行くうえで、最も重要になることは
給料、年俸かも知れませんが、社会人として生きてくためには
それ以上に重要になってくることは、生きて行くための保障です。
ケガや病気、失業、老後、介護、教育、住宅等の問題は避けては通れません。
 ~~~
一般的なサラリーマンの場合は、社会保険は全員が強制加入で
会社がその一部を負担してくれますから、本人の負担は軽くなります。
具体的に言うと、社会保険には
医療保険・年金保険・雇用保険・労働者災害補償保険の4種類があり
医療保険には 国民健康保険・健康保険の2種類があります。
また、年金保険には、国民年金、厚生年金の2種類があります。
労働者災害補償保険(労災保険)については
会社が保険料を負担してくれる仕組みになっていますから
業務上の傷病については保障された制度があります。
 ~~~
プロ選手の場合は「個人事業主」という扱いになるので
通常、国民年金では、第一号被保険者になります。
また、国民健康保険には加入できますが
あくまでも「個人事業主」なので雇用保険には加入できません。
失業したら、どこからもお金は入ってきませんし、その保障もありません。  
~~~
また、企業のスポーツ選手の雇用形態を見てみると
企業スポーツ全盛の時代は、ほとんどの社会人チームの選手は
通常のサラリーマンと同様に、会社で仕事をしているか
仕事をしている扱いになっていましたから第二号被保険者の場合が多く
定年まで真面目に勤めてきた人たちは、恵まれた老後を過ごしています。
また、最近よくあるのが
企業スポーツでも 「個人としてプロ契約」をしている場合があります。
これは第一号被保険者になるので、
自分がプロとして得た収入から すべての保険料を、個人で支払うことになります。
各種の保険料を、企業が負担してくれることはありません。  
~~~
そして、最も重要なのは、老後の生活です。
人は誰でも歳をとりますから、老後の最低限の収入が不可欠です。
通常では、老齢年金の支給は
「20歳から60歳になるまでの40年間」の全期間保険料を納めた場合は
65歳から満額の老齢基礎年金が支給されます。
ただし、老齢基礎年金を受けるためには、保険料を納めた期間、
保険料を免除された期間と合算対象期間とを通算した期間が
原則25年間(300ヶ月)以上あることが必要です。  
~~~
スポーツ選手の健康保険については
競技の種類に関係なく2つのタイプに分類することができます。
【社会人スポーツ選手】 会社で仕事をしながらスポーツをしている選手。
一般の会社員と同じように企業と労働契約(雇用契約)を結び
通常の業務をしながら就業後等にスポーツ活動をしていますから
この場合は、その企業に勤める一般社員と同じで
勤務先の健康保険の被保険者ということになります。
【プロスポーツ選手】 会社で、仕事をせずにスポーツだけをしている選手です。
プロ契約やスポンサー契約をしている選手です。
プロスポーツ選手は、会社で仕事はしていませんから
企業の「社員」ということにはなりません。
プロスポーツ選手は「個人事業主」と同じ扱いになるわけですから
必ず、国民健康保険(国保)に加入することになります。
企業との契約内容によっても、様々なケースがありますが
プロ選手は「個人事業者」とみなされていますから
「雇用保険」には、加入できませんから、辞めたり、ケガをしたり、
戦力外通告を受けてしまうと、まったくの無収入になってしまいます。
一般の会社員のように 次の仕事に就くまでの期間に支給される
「失業手当」はありませんから 大変に厳しい生活を強いられてしまいます。
また、スポーツ選手の社会保険は
その選手が企業と「労働契約(雇用契約)」を結んでいるのか
「プロ契約・スポンサー契約」を結んでいるかによって
「健康保険」「国民健康保険」のどちらの被保険者になるのかが決まります。
その国民健康保険と健康保険では、保険給付に違いがあります。
詳細は省略しますが
人は、必ずケガや病気などの不可抗力で休まなければならないことがあります。
プロ選手の場合は「国民健康保険」ですから
この保険には「傷病手当金制度」がない自治体がほとんどなので
病気やケガでプレーできなくなっても1円の支給も保障もありません。
「傷病手当金」というのは 業務外の事由で仕事ができない状態になった時に
給料の約2/3(標準報酬日額の2/3分)が 最大1年6カ月支給される給付の制度です。 スポーツ選手にとって「傷病手当金」は、万が一の事故の時に 所得補償や医療費の補てんに役に立つ保険給付なのですが
前述したように、現実では、ほとんどの国民健康保険では
この給付を行っていませんから、自分で民間の保険に入らなければなりません。  
~~~
また、スポーツ選手の家族については
社会人スポーツ選手は、健康保険の被保険者になりますから
家族は、ほとんどの場合、その家族を被扶養者とすることが出来ますから
経済的にも何の不便も、問題もありません。
しかし、プロスポーツ選手の場合には
原則として、市町村(特別区)の国民健康保険の被保険者となります。
国民健康保険は、世帯単位で加入するという考え方ですから
家族一人一人が被保険者となります。
つまり、国民健康保険には「被扶養者」という考え方がありません。
特に結婚して子供ができれば、家族を守っていかなければなりませんから
この点は、非常に重要になってきます。
簡単に言うと「赤ちゃんや小学生も保険料を支払う」ということです。
しかし、赤ちゃんや小学生は、保険料を負担する経済能力がないわけですから
世帯すべての保険料の納付義務を、世帯主(プロ選手)が負うことになります。
 ~~~
最後に最も重要なことは「老後の生活保障」です。
誰でも、老齢になっていきますから「老後」を考えなければなりません。
保険料を払っていなければ「老齢年金」は支給されませんから
どこからもお金は入ってこないわけです。
私も、若いときは、自分が老人になることなどまったく考えていませんから
「いまがよければそれでいい」と思っていた時期もありましたが
自分が歳を重ねてくると、現実は、そんなに甘いものではないことが分ります。
私は「仕事との両立」を大前提にバスケットを続けてきましたが
私の知人などは、バスケットだけで生活し
NP△法人などを設立して活動していますが
非常に苦しい生活を強いられていますが、助けようもありません。
プロ選手を目指すなら、若いうちに公的機関や専門機関に相談しながら
プロ選手としての生活設計を考えることが大切です。  
~~~
日本のプロバスケリーグの選手の年俸は、確実な金額は公表されていませんが
サラリーキャップを考えればその概要は見えてきます。
NBLは、チーム全体のサラリーキャップが1.5~2億円。
チーム12名として単純計算すると平均年俸1250万円位になりますが
bjリーグは、チーム全体のサラリーキャップが7~7.6千万円。
チーム12名として単純計算すると平均年俸583万円程度ですが
ほとんどの選手は300~360万円程度のものでしょう。
(最低補償額は300万円ということになっています)
しかし、レベルの高い選手を500万では獲得できませんから
他の選手の年俸を削らなければならないはずです。
また、bjは外人リーグと言われる状態が長く続いていますから
下位選手は、生活するのも厳しい状況にあるのかもしれません。
たとえば、NBLの場合はトップ選手の年俸が2000万円以上でも
他の選手の最低年俸は1000万の年俸がある計算になります。
また、外人選手をチームのサラリーキャップ内で契約しているとは思えません。
こう考えるとNBLの方がはるかに安定した収入が得られるのですが
誰でもNBLのチームで選手としてプレーすることはできません。
日本の一線級の選手たちは、ほとんどがNBLで活躍していますから
NBLがいかに狭き門なのかが分かると思います。  
~~~
収入に対しては、必ず何らかの税金の支払いが必要になります。
税金は、収入に応じて「所得税」「住民税」
さらに収入(課税売上高)が1000万円以上の場合は 消費税も支払う必要があります。 たとえば、2500万円の収入がある選手は、500万円程度の必要経費を引いて
所得が2000万円になった場合、単純に計算すると
所得税約500万、住民税200万弱、復興特別所得税10万、プラス消費税ですから
(合計800万円)程度になってしまいます。
しかし、ここから、毎月の社会保険料を支払わなければなりません。
もっと大変なのは、現役をリタイアした後です。
住民税は、前年度の収入に対して支払うものですから
選手を辞めて収入が0円になっても次の年に200万の支払が必要になります。
この他に教育費、住宅ローンや親の介護などにもお金がかかりますから
これら、すべてを自分でやっていくための覚悟が必要になります。  
~~~
厚生労働省の調べでは、一般的な大卒1年目は月19万8000円位で
ここから健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの社会保険料と
所得税の源泉徴収分が税金として引かれた額が手取り額となりますから
手取りとしてもらえる金額は約17万円前後ですが
生活の基盤となるものは確実に保障されていますし
年2~3回のボーナスもあり、昇給、退職金もあります。
20代の平均年収で大企業が400万位、中小企業で270万位です。  
~~~
自分の夢も大事、生きて行くためには生活も将来も家族も大事です。
どんな人生の選択をして生きて行くかは、他人には決められませんが
こんな現実があるということを、考えておく必要があるのかもしれません。

2014年1月17日 (金)

誰も書かなかった体罰の元凶(6)

誰も書かなかった体罰の元凶(6)

 ~

世間でいうように

「勝利至上主義が体罰を生む」

「旧態依然とした体質が体罰を生む」

「指導者の未熟さが体罰を生む」のであれば

体罰に頼らない部活動の指導は、できるようになるはずです。

 ~~~

しかし、選手たちの「需要と供給のバランス」が

体罰指導を正当化させているという一因があるとしたら

永遠に指導者の「力の指導」「私欲的指導」はなくならないのかもしれません。

以前は、こういう指導者の本質を知らないで

暴力的な指導だけを真似して

「これが厳しい指導だ」と勘違いしてしまう人たちは

ねずみ算的に増えていく傾向にありましたが

最近では、一部の軽薄な指導者だけが、標的になっています。

いろんな団体が「体罰アンケート」を実施していますが

その回答は、表面的なものばかりで、残念ながら真実は見えてきません。

 ~~~

また、実態を知っていても

それを、公には、絶対に口にしないという現実もあります。

それは、お互いのためなのです。

私は、桜宮高校の事件以来、多くの講演会や研修会をしてきましたが

「体罰」に関する講演を依頼する方にとっては

グレーな部分を持った指導者に依頼するわけにはいかないのです。

また、グレーな部分を持っている指導者たちも

こんな内容の講演、研修を依頼されても

自分の今までの行為を考えれば、受けるわけにはいかないのです。

 ~~~

体罰(力の指導)に頼らない指導が、本当にできるようになるためには

スポーツ界の裏側にある「需要と供給」の関係を清浄化する必要があります。

誰も書かなかった体罰の元凶(5)

誰も書かなかった体罰の元凶(5)

~将来の進路をちらつかせる指導者~

経済社会と同様に「需要と供給」のバランスは不可欠ですから

こうした指導者たちの存在は、ある意味「必要悪」なのです。

上のチームから強化費と称して、指導者にお金が流れ

ある種の人身売買のような構図すらできあがっています。

中には、金品を平気で要求する指導者もいます。

私も、選手のスカウトの際に、金銭の要求をされたことがありますが

それを断ったばかりに、影で非道なことをされた経験があります。

チームにいる自分の教え子を使って、そのチームを混乱させたり

コーチに反逆させ、退任に追い込んだりとやりたい放題です。

「わしに逆らったら、どうなるか分かってるだろうな」というような

マフィア的な発想でいるヤカラのような指導者もいますから

非常に能力の高い選手が、そのチームにいるときには

上のチームと3年間、駆け引きができるわけですら

想像がつくと思いますが、そんな状態になるわけです。

 ~~~

こうした指導者たちの「体罰」は、永遠に問題視されることなく

何もなかったかのように過ぎ去っていきます。

チームで体罰問題が起きても、学校がもみ消したり、隠蔽するのではなく

保護者たちが、自分の子供を守るために、必死で駆け回り

暴力(被害)にあった親子を説得し、口封じをしてしまい

指導者の暴力問題を完全に処理してしまうことがあります。

 ~~~

この選手の「需要と供給」の狭間で

「選手(子供)たち、保護者たち」は、翻弄し続けられるのです。

暴力、暴言、セクハラを必死で我慢し

その代償として「将来」を手に入れるわけですから

選手(子供)たち、保護者たちは、何があっても

貝のように口を閉ざし、我が子のために頑張り続ける意味があるわけです。

中には、進路をちらつかせながら、指導するバカもいます。

桜宮高校の事件でも、顧問が彼に対して

「大学への推薦はしない」ということを、ちらつかせていました。

マスコミ報道では、暴力や暴言が大きく取り上げられていましたが

私は、顧問のこの言葉が

「彼の将来の望みや、夢を絶ち切ってしまった」とも思っています。

これが「闇に隠れた元凶」なのです。

 ~~~

もし、今回のこの事件が

初めてのことではないとしたら、どうでしょうか?

ここで、過去の問題について言及する気は、ありませんが

今まで、なかったとは言えないのかもしれません。

 ~~~

こうした指導者たちは

学者や行政の言うようなことなど屁とも思っていませんし

「報道されるような連中とは格が違う、次元が違う」と思っているので

残念ながら、「体罰の元凶」は永遠に消えることは、ないでしょう。

以前に、大手新聞社が、某大学の指導者のスカウティングについて

「人身売買に等しい」として

金銭の授受について暴き、全国紙で報道したのですが

残念なことに最終決着をみずに、話題すら消えてしまいました。

その後、本人は、地方の学校へ逃げてしまい、のんびり過ごしていますが

私は、このときに「やっとメスが入ったか」と思ったのですが

その後は、まったく追及されることもなく終わってしまいました。

 ~~~

このように「一人いなくなれば、また一人増える」という構図は

永遠になくなることはないでしょう。

おまけに「需要と供給」に、個人の思惑、私欲が絡んでいるわけですから

どこにメスを入れたらいいのか、誰も判断ができないことでしょう

2014年1月16日 (木)

誰も書かなかった体罰の元凶(4)

誰も書かなかった体罰の元凶(4)

~体罰指導の元凶は、スポーツ界の需要と供給~

私のように、誰に対しても

自分の意見や考え方を、躊躇することなくぶつけていきます。

その一番の理由は「仲良しグループや学閥」に入っていないので

従いたくない人間には、絶対に従うことはありませんし

そんな指導者に迎合するようなことは一切しません。

その分、日本バスケット界においては、デメリットも大きいのですが

私の指導者としてのスタンスは「仕事との両立」ですから

「バスケットだけを教えてメシを食っている」わけではないので

「嫌われたらバスケット界で生きて行けない」

「言うことを聞かなかったら生きて行けない」

「バスケットで生きていけないと死活問題だ」などということを

考える必要が一切ないので、好きなように意見を言って、情報を発信し

全国でチームのクリニックを行い、講演会や研修会をし

好きなように自分の考えでブログも書けるのです。

 ~~~

私が、ここで言いたいのは

「こんな立場で動ける指導者がどれだけいるのか?」ということです。

「嫌でも従わなければならない人」

「自分の生活を犠牲にしてまで上に従わなければならない人」

こんな立場にいる人たちは、毎日が苦痛の連続です。

自分の生活の全てを犠牲にしてまで

ボール遊びに人生を捧げる意味などないと思うのですが・・・

これは、人それぞれの考え方なので、どっちでもいいわけです。

中には「腰ぎんちゃく」のような人もたくさんいます。

それは「この世界で生きていくための処世術なのか」

それとも「自分が偉くなるための手段なのか」は、分かりませんが

いずれにしても「体罰の元凶」となる指導者を継承していくわけですから

「体罰指導の隠蔽」は限りなく続いていくわけです。

 ~~~

ここで「体罰」指導についての結論を言うのであれば

「部活動での、体罰・力の指導」は絶対になくならない」ということです。

非常に残念なことだとは思いますが、これが現実なのです。

 ~~~

現実問題として「体罰」で処分されている指導者のほとんどは

「信頼関係の欠如」から選手(子供)に指されることが多いのですが

いまだに「暴力、暴言」やりたい放題やっている指導者たちは

その指導方法を改める気などまったく無いのも事実です。

また、それを取り締まり、改善させていくことはできないでしょう。

 ~~~

「能力の高い選手をスカウトしたい」という上位チームからの需要があれば

学校の指導者たちは、それに対した供給する側ですから

この「需要と供給」のバランスは、永遠に崩れることはありません。

 ~~~

多くの場合「体罰」は、供給側(学校)で起きています。

確かに「勝利至上主義」が、体罰問題を起こす一因になっていることは

間違いのないことですが

実際には、もっとひどい暴力指導を繰り返し

「調教的指導」をしているチームは、たくさん存在しているのですが

選手(子供)たち、保護者たち、周囲の学校関係者たちも

いまだに、見て見ぬふりを続けている現実があります。

 ~~~

選手(子供)たち、保護者たちにとっては

「将来の進路(人生)が、その指導者の手にかかっているからです」

こんな状況にあって指導者の「体罰」を公表することなど自殺行為です。

こうしたチームでは、暴力指導を決して「黙認」しているわけではなく

当たり前の指導行為なのです。

 ~~~

学校としては、学校案内の進路の欄には、大手企業、有名大学が並び

学校の広報に多大な貢献をしているわけですから

何らかの問題が発覚しても、処分することはありません。

2014年1月15日 (水)

誰も書かなかった体罰の元凶(3)

誰も書かなかった体罰指導の元凶(3)

~体罰指導は、有効な指導方法~

現実問題としては

どんなに素晴らしい指導理論、コーチング方法を学んできたとしても

教育現場の部活動には、その部活動を指導している人がいますから

何もない状態から部活動の指導を始めることは不可能です。

つまり「自分の指導理論を展開できる環境はすぐにはない」ということです。

 ~~~

今まで、何の経験も実績もない人間が

いきなり指導のトップに立つことは、現実ではありえないわけです。

まず、自分の考え方を理解してもらうためには

その指導現場にいる指導者の考え方に従う必要があります。

「迎合しろ」とは言いませんが

自分の考え方と違うからと言って、いきなり喧嘩をして

もめごとを起こすようでは「辞めてくれ」と言われるのがオチです。

 ~~~

ここに、若い指導者の「理想と現実のギャップ」があるのです。

私は、若い指導者たちによく言うことがあります。

「理想と妄想は違う」

「理想は、現実をより良くするためのビジョンだ」というのですが

ほとんどは、机上の空論が生んだ「妄想」のような考え方をしています。

理想なのか、妄想なのかの判断は、現実との対比によって可能となりますが

自分が思い描いていることを、実際に指導してみると

「なんで、こんなに薄っぺらい内容なんだ」と思うことがあります。

その原因は、実際の指導対象と自分がイメージしているものとのギャップです。

こういう勘違いをしている人たちは少なくありませんが

こんな状態でいつまでも指導を続けていると

自分がうまく指導できないことが、選手の責任のように思えてきます。

すると「感情のコントロール」できなくなり

選手に対し、暴言を吐き、ののしるようになり

「殴る、蹴る、投げ飛ばす・・」という暴力行為として現れてきます。

これを世間では「未熟な指導者」という言葉で片付けていますが

強豪と言われるチームの指導者の暴力指導を「未熟」と見る人はいません。

経験も実績もあり、多くの修羅場をくぐって戦ってきた人間が

未熟な指導者であるはずはないのです。

彼らにとっての「暴力、暴言」には、説得力があるのです。

多くの場合、殴られた選手も納得しているわけです。

つまり、こうした指導者たちは「ツメ」の段階で

非常に有効に、しかも効果的に

「体罰、力の指導」を使えるテクニックをもっているのです。

 ~~~

このような指導者との接触により

多くの駆け出しの指導者たちは「力の指導」に感化され

自分が持っている、綺麗な理論、理屈は

一瞬で吹き飛んで、なくなってしまいます。

そこで生まれるのが「厳しさ」と「怖さ」の勘違いです。

ほとんどは「怖さ」を優先してしまいますが

体罰の元凶になっている指導者たちは、常に「厳しさ」を優先し

ツメの段階で、絶妙なタイミングで「強烈な体罰」を繰返しますが

選手たちは、これを暴力だと認識していません。

これは、ある種の「洗脳」状態に陥っているわけですから

誰が、何を言うと本人は、正当な指導として受入れているのです。

 ~~~

こうした現状を考えれば

「指導現場では、誰に従うのか?」という選択は

決して難しいものでもなく、指導法の是非を問うこともなく

「体罰の元凶」である指導者に従うのが、当たり前なのです。

また、これが「学閥」がらみだと、絶対に逆らうことはできません。

2014年1月14日 (火)

誰も書かなかった体罰の元凶(2)

誰も書かなかった体罰の元凶(2)
~「体罰指導者」に理論は通用しない~

最近では「体罰防止のコーチング」というような内容で

コーチングの講義をしている機関もあるようですが

彼らは「そんな幼稚な綺麗ごとは現場では通用しないよ」と笑っています。

確かに、一生懸命にコーチングを学ぼうとする指導経験の浅い人たちや

真面目にコーチングを考え、その考えを受入れ

実践しようとしている人たちには

どんな話でも、スムーズに伝わり、受け入れてくれますが

彼らのような存在は「手の届かない存在の指導者」であり

第三者には、到底指導することができない世界にいるのです。

30年以上前に、指導者の指導の仕方をビデオで撮影し

その指導方法の映像を見ながら、指導の仕方について指摘し

改善を促すような試みがなされていたことがありましたが

これは、あくまでも一般的な、どこにでもいるような

指導者たちが対象になっていたので

結局は、研究者の研究対象でしかなく、一過性のもので終わってしまい

「力の指導」の根絶には、到底及びませんでした。

こうしたことからも分かるように「特別な存在の指導者」に対して

指導の改善を求めることはできません。

言い換えれば「指導できる指導者しか指導できない」のです。

「コーチングの改善など、やっても無駄」というわけではありませんが

どんなに必死になっても

手の届かないところにいる指導者がいるのは事実なのです。

 ~~~

現実問題としては

どんなに素晴らしい指導理論、コーチング方法を学んできたとしても

教育現場の部活動には、必ず、その部活動を指導している人がいますから

何もない状態から部活動などの指導を始めることは不可能です。

つまり「自分の指導理論を展開できる環境はすぐにはない」ということです。

今まで、何の経験も実績もない人間が

いきなり指導のトップに立つことは、現実ではありえないわけです。

まず、自分の考え方を理解してもらうためには

その指導現場にいる指導者の考え方に従う必要があります。

「迎合しろ」とは言いませんが

自分の考え方と違うからと言って、いきなり喧嘩をして

もめごとを起こすようでは「辞めてくれ」と言われるのがオチです。

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ここに、若い指導者の「理想と現実のギャップ」があるのです。

私は、若い指導者たちによく言うことがあります。

「理想と妄想は違う」

「理想は、現実をより良くするためのビジョンだ」というのですが

ほとんどは、机上の空論が生んだ「妄想」のような考え方をしています。

こういう勘違いをしている人たちは少なくありません。

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前述したような指導者との接触により

綺麗な理論、理屈は、一瞬で吹き飛んで、なくなってしまいます。

「指導現場では、誰に従うのか?」という選択は、決して難しいものではなく

「体罰の元凶」である指導者に従うのが当たり前なのです。

これが「学閥」がらみだと、絶対に逆らうことはできません。

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「体罰をする指導者は未熟だから」と結論付けることが多いのですが

本当にそんな簡単なことだと思っているのであれば

表面的な対応策しか立てられません。

実際は、もっと違うところに「闇」があるのです。

 

 

 

 

 

 

2014年1月13日 (月)

誰も書かなかった体罰の元凶(1)

誰も書かなかった体罰の元凶
体罰指導者たちの存在~

スポーツ界の「体罰」については

桜宮高校の事件以来、各所で取り上げられることが多くなり

体罰に対する行政の指針や施策が報じられていますが

体罰の元凶を成している指導者たちにとっては

そんなものは、何の効力も意味も持ちませんし

「体罰で処分されるようなヤツは、未熟だから・・」

「自分たちは、体罰を繰り返しても、絶対に外部へは漏れない」

こんな感覚でいるはずです。

しかし、こうした考え方の裏には

彼らなりの、確固たる自信の裏付けがあるからです。

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また、こうした事実を第者が暴き出し

改善させることは、犯罪行為が露見しない限り100%無理なことです。

これが、学校教育における部活動で暗躍する指導者たちの実態なのです。

こうした指導者たちは

講習、研修、講演会などには、ほとんど出席することはありませんし

中には、公立学校の教師でありながら

異動することもなく、部活動の指導だけして

授業すらしていない教師もいるようです。

こうした指導者のほとんどは、自分の考え方がすべてであり

他人の意見や考え方など取入れる気などまったくありません。