チームクリニックのお問合せは記事のコメント欄へ

デューク大学バスケットボールチーム

バスケにほん ブログ村

人気ブログランキング

無料ブログはココログ

カテゴリー「C-3:チーム指導の実際」の記事

2016年10月 2日 (日)

選手たちを満足させるために

私は、選手たちが好むゲームスタイルを知るために
シーズン前に、選手たちに聞くことがありますが
どのカテゴリーでも、ボールコントロールをするよりファストブレイクを好む傾向がありました。
いわばファストブレイクは、全員参加型なので
いつでも、皆が、狙いをもって頑張ることを理解していれば、応援してくれる人たちの期待に応えることができるのです。
もう勘のいいコーチの人は、分かったはずです。
そうです。チームを作る観点を
観客にあててみるのです。
多くの観客は、5人が常に激しく動き回り
走り回るようなゲームを好みます。

自分たちだけが、毎日、頑張って
自分たちだけが、満足するゲームができれば
それで、いいのかも知れませんが
それだけでは、変化は起こりませんし
チームの変革もできません。
特に、チームの成長が足踏みしていたり
この1試合という大事なゲームで負けてしまうような
チームは、応援してくれる人たちにフォーカスして
みることです。
きっとコーチングの視野が広がるはずです。

2014年11月20日 (木)

無理に勝負はするな

 無理に勝負はするな

オフェンスを考えてみると、得点するためには3つの局面があります。

「ノーマークで得点する」

「ノーマークを作って得点する」

「動きの中で得点する」ですが

弱いチームは、無理に相手と勝負する必要などありません。

こんなことをしていると、ミスを繰り返し、相手にボールを奪われ

無駄に相手の攻撃回数を増やし、多くの得点チャンスを与えてしまい

ゲームは一瞬で壊れてしまいます。

 ~~~

そうならないためには

与えられたオフェンス時間、すべてを有効に使えばいいわけです。

シュートが打てなくても何の問題もありません。

相手にボールを取られないで、オフェンス時間全部を使って

ボールを支配することができれば、それでOKなのです。

そのためには、チーム独自のオフェンスシステムを作り上げればいいのです。

私は、今までにも多くのチームで

オリジナルシステムを構築し、成果を上げてきましたが

その方法は、チーム独自の、チームにとって最適なシステムなので

どのチームにも当てはまるというものではありませんので

ここでは、考え方だけを説明しています。

実際の指導では「何を、どうやればいいのか」が分からないと

考えることすら難しいことかもしれませんが

選手たちの能力や適性を見て、それに合ったものを提案し

選手たちと話合いながら修正していけばいいのです。

そのためには、どこかの誰かが言うような、一般論に惑わされずに

オリジナリティのある考え方を持つことです。

ファンダメンタルや基本と言われるものは

そう簡単に壊れてしまうようなものではありませんから

自由な発想で、やってみればいいのです。

2014年11月18日 (火)

普通にやったら勝てるわけがない

普通にやったら勝てるわけがない

弱いチームが、限りなく勝利に近づくための極端な考え方としては

「ディフェンスを重視する」という考え方を、捨ててしまうことです。

理由は簡単です。

力が拮抗する高いレベルのチーム同士が戦うためには

徹底した基本技術の反復と習得が不可欠になりますから

目先をごまかすような戦略的な事ばかりに時間を割いても勝てません。 

しかし、日本では、こうした指導者たちを

「策士」だとか「知将」などと言って評価する傾向がありますが

目先をごまかして、何とかしようとしているだけですから

結局は、どんなに良い選手を集めてもチャンピョンにはなれないのです。

特に、男子の場合は、こうしたことは顕著に現れるものです。

チームとして、しっかりとした準備ができていなければ

どんなに、あがいたところで、所詮、ごまかしでは勝てないのです。

 ~~~

しかし、弱いチームは、そんなことにこだわる必要はありません。

そんな定石通りのことをしていたら

弱いチームは、いつまでたっても絶対に勝てません。

言い換えれば、普通にやったら勝てるわけがないのです。

世間で言うような、定石通りの基本だとかセオリーを、根本的に考え直し

その常識を破る勇気と姿勢を持つことが必要なのです。

 ~~~

たとえば、ディフェンスというのは

選手の能力や、上手い下手で結果に差が出ないように言われていますが

ディフェンスほど、選手の能力に左右されるものはありません。

確かにディフェンスを頑張ることは、非常に価値のあることですが

実際には、ゲームで格段の力の差が出るのがディフェンスなのです。

オフェンスは、不安定で、計算できないところがあると言われていますが

そのオフェンス力を不安定にしているのが、相手のディフェンスなのです。

ディフェンスというのは、能力の高い選手たちが、必死になって

ディフェンスに集中すると、非常に大きな力量の差が出てきます。

分かりやすい例では、高校女子の桜花学園です。

確かに能力的には、素晴らしい選手がたくさんいますが

ベスト8に残ってくるようなチームと比べると

選手の持っている能力には、たいした差はありません。

しかし、他のチームが、桜花学園をどんなに追い込んでも

ギリギリのところで、かわされてしまうのです。

このギリギリの状態を、なんなく持ちこたえることができるのが

桜花学園の鍛えられたディフェンスの強さなのです。

ベスト8くらいになるとオフェンス能力は、どこも同じぐらいですが

桜花のゲームを観ていると、どんなに状況に追い込まれても

選手もベンチも、実に落ち着いたものです。

逆に、相手チームは、選手もベンチも必死で、バタバタした状態です。

得点差だけを見ると1~3点差で負ければ惜しいように思えますが

実際は、この壁が、力の差なので、絶対に越えられないのです。

「勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける」ということなのです。

このチームの指導者が、どう考えてチームを作っているかは分かりませんが

すべてのゲームを観ていると、オフェンスでリズムを作り出し

積極的なディフェンスへとつなげているのです。

 ~~~

そうでなければ、残り1~2分で大胆なディフェンスをして

リスクを冒すようなことは、しないはずです。

こんな状況の時には、普通のチームは

「ファウルをしないように、ビビりながら守る」のですが

桜花の場合は、どんな状況でも、やるべきことは絶対にやる。

たとえ、その結果がどうであれ、信念を持ってプレーし、決して動じない。

これが、本当の強さであり、コーチの指導力なのです。

 ~~~

あえてディフェンス強化を優先しないで

「オフェンスからリズムを作って、ディフェンスを頑張る」

こういう方向へ、チームをもっていくことを選択してみるのです。

オフェンスでの結果や正否はどうでもいいことなのです。

そんなことで一喜一憂するのではなく

「シュートできた」「フィニッシュできた」というところに価値観を向ければ

次は、一生懸命に「戻って」「構えて」「つかまえる」努力をすればいいのです。

しかし、この部分を、どうしても勘違いしてしまう指導者が多いのです。

たとえば、選手が「戻りながらピックアップ」していても何も感じない。

戻っただけで、構えることもなく、ダラダラとピックアップをはじめても

何の指摘もせず、ほったらかしにしているようでは話になりません。

ディフェンスとして、相手にアプローチするためには

「戻る」「構える」「つかまえる」という順番が非常に大切になります。

これを、指導できるか、できないかでも、チーム力の差は歴然としてきます。

 ~~~

誰かが「ディフェンスは大事だ」というと

何の疑いもなく、ディフェンス練習の時間を増やしてみたり

フットワークを鬼のようにやったりしますが

実戦で、何が役立つのかを考えた時

たとえスライドステップやクロスステップを完璧に仕上げたとしても

実際には、まったく機能していないことがあります。

ゲームでのディフェンスのステップをよく見てみると

こうした基本的なステップより

実際には、ランニングステップの方が多かったりします。

こう考えていくと

「何が大切な基本で、どんな練習をしたらいいのか」が

分からなくなってきますが

ここで考えることは「自分のチームは、どうなのか」ということです。

「自分のチームの選手たちに最も必要なものは何か」を見極め

弱いチームは「ディフェンを頑張る」ということに対して

「だから」「どうなんだ」という発想で結論を導き出すことです。

100回戦って、100回使えるものを練習していくことが大切なのです。

ここで考えてほしいことは、結果の良し悪し、失敗、成功ではなく

それが、チームにとって最良のものであれば良いということなのです。

実戦的なトレーニング

実戦的なトレーニング

日々の練習では、練習後のランニング、コンディショニングは

走るスピードによって、その目的も変わりますから

何も考えないで練習を終わらせているようでは、練習に決着がつきません。

そして、スピードの違いの基準というのは

「走っていて脚が張るか、張らないか」ということです。

つまり、乳酸が出る強度なのか、それとも出ない強度なのかです。

脚が張らないレベルのランニングというのは

有酸素能力のベースを高める効果があります。
~~~

乳酸が出る強度のランニングは、乳酸に対する能力が高まります。

このように「何を目的として、どのくらいのスピードで

練習後のランニングを行うのか」ということを考えることです。

脚が張らない強度のランニングは

ゲームの多くを占める有酸素レベルのエネルギー効率を上げることができ

そこで節約できたエネルギーを、ゲームの勝負どころで使えるようになります。

脚が張る強度(乳酸が出る強度のランニング)は、可能であれば

バスケットの動きを伴ったトレーニングをするのがベストです。

その理由は、判断を伴わない単純なスプリントやランニングというのは

実戦においては、実際のプレーに繋がらないからです。

 ~~~

 
 

結論的には、ゲームでの走り、動きというのは

「いつ、どこに、どのくらいのスピードで」ということが重要で

いくら走力だけを鍛えても、この判断ができなければ

実戦では、走れるようにはなりません。

素走りをする時間があったら、プレーをして、判断力を養うことです。

それがゲームで走れる、動けるようになるための近道です。

ただし、練習場所や時間、人数の関係でトレーニングができない状況で

どうしても、コンディションだけは維持、向上させたいという場合は

割り切って素走りで負荷をかけることも、一つの手段としては、ありますが

いずれの場合も、トレーニングの目的をはっきりとさせて行うことが大切です。

2014年11月12日 (水)

3分間全力で動け

3分間全力で動け

私が低年齢層のカテゴリーやレベルの低いチームを指導する際に

選手たちに言うことは「3分間、全力で動けばいい」ということです。

バスケットは、時間とコートに制約あり、制限がありますから

同じスピードで動き続けるようなスポーツではありません。

コートの上では、スピードの緩急や変化が非常に大切になります。

また、バスケットのフィジカル的な特性としては

常に、動く方向とスピードが変化しますから

「いつ、どこに、どのくらいのスピードで動くのか」ということが求められます。

この判断ができなければ、実戦で有意な動きができるようにはなりませんから

日々の練習の中で、実際に身体を動かして、実戦的なものにしていくのです。

 ~~~

特にバスケットの動きのなかで

最も多いのが「ダッシュ」「ストップ」「ターン」という動きです。

そして、この動きは、すべての基本技術の根幹になっています。

この動きに対して

「スピードの緩急」「突然のスピード変化」「方向転換」を加味して

トータル的な技術にしていくわけです。

 ~~~

また、走れる体力をつけようとすると

どうしても、むやみに長い距離を、長時間走らせたり

ダッシュを、何十本も繰り返したりすることがありますが

こうした動きは、バスケットの動きの特性とは、一致していません。

それに、なぜか、弱いチームに限って、明確な目標もなく延々と走っています。

ハッキリ言えば「やることがない」のです。

弱いチームほど、バスケット的な動きのトレーニングを

時間をかけて、たくさんやらなければならないはずです。

人間の身体というのは

トレーニングしたことに対して、適応していきますから

バスケット的な走り方のトレーニングが、非常に重要になります。

ただ単に「たくさんトレーニングをした」というような

充実感を得るために行うような練習はムダです。

 ~~~

私も経験がありますが、長距離をガンガン走った後に

バスケットの練習をすると、非常にきつく、違和感があります。

これは、長距離を走って、体力を使ったからというより

このトレーニングが、まったくバスケットの動きに対応していないので

身体がバスケットの動きに対して、違和感を示しているのです。

しかし、練習環境によっては

どうしても、こうしたトレーニングに頼らざるを得ないこともありますが

私は、ボールを使わないでトレーニングをする時の目的は

「プレーするための準備をするとき」

「プレー(動き)の質を上げたいとき」

「技術と判断を伴う練習の中で走れる体力を養いたいとき」です。

指導者によっては、追い込んだ練習や長時間の練習をしないと

自分自身の気が済まないとか、不安になる人もいます。

 ~~~

また「自分の練習は、厳しい練習(しごき的な)なんだ」ということを

必要以上に誇示しようとする人もいますが

「走るために、走る」というトレーニングには、実質的な目的がなく

やらせている人間の、自分勝手な理屈やエゴの象徴のようなものです。

実戦では、バスケットの動きの特性と違う練習は

いくらやっても、残念ながら、ゲームには、まったく活かされません。

逆に、追い込み過ぎて、ケガをしてプレーできなくなっては本末転倒です。

バスケットボールでは「ハビットトレーニングが重要だ」と言われるように

バスケット的な動きのトレーニングを繰返すことで

身体をバスケットの動きに適応させて、ゲームに臨むのがベストなのです。

 ~~~

そして、実戦では「3分間、全力で動け」を目指して

選手全員を、コートに送り出して戦うことです。

前述したように

ゲームの目的、特にオフェンスの展開がハッキリしていれば

臆することなく、選手全員を、使うことができるようになります。

3分というのは、攻防では、コートを4往復する程度の時間です。

しかし、実戦では

「考えながら、必死で動き続ける限界の時間が180秒」だと考えています。

もし、能力の高い選手がたくさんいるチームが

これをマスターすると「爆発力のあるチーム」になり

15点差は、ワンチャンスで追いつくことができるようになり

競り合っているときには、一気に10点差の勝負ができるようになります。

ただし、根拠となるシステムが、そこに存在しなければなりません。

また、ゲームには、良い状態(コンディション)で臨まないと動けなくなるので

特に、試合の前日や前々日は、試合当日に疲労が残らないように

気を付けなければなりませんし

指導者も必要な練習をピックアップして

試合当日に疲労が残らないようにデザインしなければなりません。

それと同時に大切なことは

ゲーム前の練習では、うまくできないことを

必死になって、修正するような練習は、できるだけ控えることです。

2014年11月10日 (月)

方向性を決める

方向性を決める

たとえば、オフェンスに目を向けると

前述したように、オフェンスで、ボール支配率を上げて

攻撃で主導権を握り、相手をコントロールするということを考えて

それを実行することができれば、ゲームは必ず成立するものです。

「弱いからオフェンスでは、主導権がとれない」と考えて

ディフェンスに走るのは、指導者の先入観による勝手な判断です。

これは「結果を考えて、やりもしないで、諦めて、何もしない」

「どうせ、やっても無駄だ」という発想から、オフェンスを後回しにして

最も安易な「ディフェン強化」という指導になってしまうのです。

しかし、ディフェンスというのは

1人で1人を守りきることはできませんから

必ず、味方がヘルプしなければならない状況がたくさん出てきます。

時には、ローテーションすることもありますし

相手のスクリーンに対しての対応も必要になってくるでしょう。

個人防御(インディビディアルディフェンス)から5:5のディフェンスまで

こと細かく指導していかなければなりません。

 ~~~

また、実際にゲームで使えるかどうかも分からない

慣習的なディフェンスフットワークや1:1のディフェンス練習などに

多くの時間を割いて、限りある練習時間を使っていますが

もしかすると、それは実戦で「使えない」ものかもしれません。

「弱いチームは、デリケートで壊れやすい」ということを忘れてはいけません。

 ~~~

また「個人攻撃(インディビディアルオフェンス)」

「個人防御(インディビディアルディフェンス)」の基本と

「チームオフェンス」「チームディフェンス」の基本は違うという認識が

指導者の中にしっかりできていないと練習にはなりません。

20分で終わる練習に1時間もかけていると

せっかくの練習時間が、無駄な時間になってしまいますから

当然、練習効率も上がりません。

中には「うちは、フットワークだけで2時間もやっている」と

自慢げに言う人もいます。

私は、それに対して「だから、何なんだ?」と言うことがありますが

明確な答えは、何ひとつ出てきません。

「体力」だとか「きつい練習をしている」とかいう感覚的なものでは

実戦的には、何も役立つものがないのです。

こんなのは、指導者の自己満足でしかないのです。

ハッキリ言うと、実戦での目的や裏付けのない練習を

毎日、長時間やるのは、実戦的に考えれば、無駄なことなのです。

こんなことに2時間もかけるのなら

「脚力強化」に的を絞って、集約的に30分の練習にしてしまうのです。

たとえば「全身持久力」「筋持久力」をつけるためには

どの位の時間が必要なのかを考えてみればいいのです。

持久力は、筋力(パワー)、瞬発力(スピード)、調整力(コーディネーション)、

柔軟性(可動性)と並ぶ独立した一つの基本的な運動能力とされています。

もちろん、チームによっても基本的な重要度は違うわけですから

すべてをクリアする必要はないわけです。

 ~~~

実戦での優先課題が明確になれば

練習をどう組み立てて、デザインしていくかが決まります。

今までやっていた無駄な練習を省くことができれば

スッキリとした骨格が見えてきます。

全体を決めて、そこから部分を見つけ出して

部分練習をすべき内容をドリル化して

ファンダメンタルを、その中で実施すればいいのです。

フットワークをして、パス、ドリブル練習をして・・というような

種目部分だけの練習の流れを切り捨て

何に対して、フォーカスするのかを明確にして

集約的に練習できるように考えればいいのです。

その考え方は、自分の発想で、独創すればいいのです。

また、定石を覆すことは、不安で怖いことなのですが

多くの場合は、過去の自分の経験や体験、他者からの影響によって

練習をデザインしていることが多いので

実際には、実戦で役立っているのかどうかの検証もできていませんから

「なぜその練習をやっているのか」の裏付けは、まったく無いのが現実なのですが

「ファンダメンタル」「基本」という言葉で、ごまかしているのかもしれません。

「定石」なんてものは、そのほとんどが固定概念なので

そのチームに合ったものを見つけ出して

実戦の基盤となるものを独創していく方が

ひとつひとつの練習が明確なのものになってくるはずです。

2014年10月15日 (水)

手強いチームを目指す

手強いチームを目指す

具体的な考え方として、弱いチームが、ゲーム終了まで

攻撃の主導権を持ち続けることができるオフェンスシステムを作り上げ

ゲームを戦うことができれば

ゲーム終盤で勝ち負けに絡むことができるのです。

その考え方の基本は

「相手の攻撃回数を増やさないためにはどうするのか?」ということです。

バスケットのゲームは、必ず交互に攻防があり

オフェンスには「基本攻撃回数」というものがあります。

この基本攻撃回数というのは、理論上の攻撃回数ですから

ゲーム時間が40分(2400秒)であれば

お互いにルールの規定通りの攻撃時間と攻撃回数があるわけです。

24秒であれば50回の基本攻撃回数です。

 ~~~

そして、ボール所有(獲得)によって「攻撃回数」は変化します。

特に所有権のないルーズボールやリバウンドの獲得は

実質的な攻撃回数を増やし、有利にゲームを展開することができます。

ルーズボールやリバウンドの獲得は

自チームの攻撃回数を増やすうえで、非常に重要なプレーになりますから

ゲームを戦うための「大前提」とされているのです。

その他にもインターセプトや相手のミスによって

攻撃回数は、増えていくわけです。

多くの場合、弱いチームは

相手に、より多くの攻撃回数を与えてしまうので

ゲームは壊れ、ワンサイドゲームになってしまうのです。

 ~~~

そこで、限りなく「基本攻撃回数」に近い状態で

ゲームをコントロールすることができれば

必然的に、オフェンスでの「確率勝負」になってきます。

しかし、弱いチームが、シュート確率で相手と勝負をしても

勝算はありません。

そこで、考えなければならないのが

「ゲームを、どう戦うのか」というゲームプランです。

まず、オフェンスで確率勝負ができないのであれば

「最優先すべきことは何か」を考えなければなりません。

多くの場合は「ディフェンスを頑張る」ことが、最優先されるのですが

こんなことを最優先しているようでは

シーズンが終わった時に、綺麗ごとの精神論を語り

美辞麗句で選手たちを称賛して終わりなのです。

このことについては、二見対立の議論なのでここではしません。

 ~~~

それでは「どこに最優先課題を求めればいいのか」ということですが

それは、オフェンスでの「ボール所有時間をフルに使う」ことです。

これを最優先すればいいのです。

攻撃時間が24秒であれば、24秒をフルに使い切ることです。

ディフェンスも、相手の持っているボールを

簡単に奪い取ることはできませんから

シュートせずに1回の攻撃を終わっても、何の問題もないのです。

「時間以内にシュートしなければならない」という

誰もが持っている、固定概念を捨ててしまえばいいのです。

「ディフェンスが、頑張って24秒守りきった」というのと

「相手に24秒守らされた」というのでは、明らかに違いがあります。

こうしたことを、最優先して実戦練習に取り組んで行くと

実戦では、相手に有利になるような、攻撃回数の増大は防げるのです。

 ~~~

ところが、これをディレイゲームの発想でやってしまうと

「シュートをしないで、パスを回して、ボールをキープする」という

状態になってしまうので、精神的に1試合もちませんから

どこかで大崩れしてしまい、ゲームが壊れてしまいます。

ここでは「24秒間、動き回って、攻め続ける」という発想で

ゲーム展開を考えて、ゲームをマネジメントすればいいのです。

チームオフェンスの基本的な考え方というのは

「ディフェンスを動かす」ということですから

本来の考え方で、チームオフェンスを組み立てればいいわけです。

そして、実戦で、自チームの攻撃時間をフルに使うことができれば

「攻撃の主導権を握ることができる」のです。

弱いチームにとっては、これも一つのギャンブルなのです。

 ~~~

また、弱いチームに最も多い考え方が

前述したように「ディフェンス強化」からチーム作りに入ってしまい

ディフェンスに必要以上の労力を注いでいるということです。

こんな発想では、絶対に勝てないし、選手たちは面白くもないはずです。

指導者も選手も毎日毎日、面白くもないディフェンス練習に明け暮れ

ストレスを溜め込み、暗い練習に終始しているようでは辛いものがありますし

「何が楽しいのか?」と疑問を持たないのだろうかとも思うのですが。

また、昔から「ディフェンスに、選手の能力は関係ない」

「頑張れば、頑張っただけうまくなる」と言われていますが

どこにそんな根拠があるのか、私には理解できません。

ディフェンスほど選手の能力の優劣に左右されるものはないのです。

ディフェンスの場合「教えるのが簡単で、誰でも頑張ればできる」

こんな安易な考え方で、やっているとしたら

ディフェンスから強化していくという考え方は、やめた方がいい。

確かにディフェンスは、重要なことなのですが

実戦を考えると

「ディフェンスからリズムを作り、オフェンスに入るのか」

それとも

「オフェンスでリズムを作り、ディフェンスに入っていくのか」

どちらかの選択が必要になってくるのですが

もし、ディフェンスに労力を注ぎ込むという選択をしたら

必ず、ディフェンス(リバウンド)からの展開が不可欠になってきます。

「リバウンドを獲ったらどうする?」

「インターセプトしたらどうする?」

「インプレー(サイド、エンド)からどうする?」

最低でも、これらの展開は、練習しておかなければなりませんから

「ディフェンスだけ頑張ればいい」というわけにはいきません。

2014年10月13日 (月)

弱いから何でもできる

弱いから何でもできる

弱いチームの指導者や選手は

「やる前に結果を考えてしまうので、チャレンジできない」のですが

こうしたチームは「弱いから、何でもできる」

そう考えて、スタートし「独創」すればいいのです。

基本やファンダメンタルは、いくら形をなぞっても実戦では使えません。

「実戦では、どうなのか?」

「こんな練習が、実戦で効果があるのか?」

このように、常に実戦を想定した練習にトライしていくことです。

本来は、能力の高い選手がたくさん集まっているチームの方が

指導者としては、教えるのが難しいものなのです。

それは「勝って当たり前だから」です。

こういうチームは、指導者としての、選択の過ちは許されません。

本当なら「勝てなかった」「負けてしまった」では、すまされないのですが

チーム強化を図っているにもかかわらず、負けても平気なのです。

その理由は「負けた原因を検証できる人間がいないからです」

プロもアマも、こうしたコーチへの対応の甘さは同じなのです。

本来は、勝つために強化をして、活動しているチームは

勝たなければ意味がないのです。

しかし、勝つためのメンバーを集めて

「勝てない選択」をしている指導者は、意外に多いのです。

たとえば、全国大会へ出られるようなメンバーなのに

いつも、それ以前の大会で負けてしまうような場合は

ほとんどが、指導者の、指導内容の選択の間違いや、失敗なのです。

自分の思い込みが、選手たちとのズレを生じ

修正できないまま戦っていると

いつでも「なぜ」「どうして」と考えなければならないので

ストレスと苛立ちばかりが先行してしまい

具体的に何をしなければならないのかが分からないのです。

残念ながら、こういうチームは

どんなに優秀な選手を集めても、勝てません。

その理由は、毎年、選手が変わっても、指導者の思考が変わらないからです。

選手の能力だけで戦っているような状態では

何年、やってもチャンピョンシップを掴むことはできません。

 ~~~

しかし、弱いチームというのは、勝つための可能性を見出だすことができれば

積極的な選択をたくさんして、楽しく、プレーができるはずです。

弱いチームを、暗く、下向きの状態にしてしまうのは

ほとんどが、指導者の責任なのです。

勝つための強化をしているわけではないのですから

「失うものは何もない」はずです。

ただし、これだけはしっかりと認識しておくことです。

良くなるためには、必ず限界がきますが

悪くなりだしたら、限界はありません。どんどん落ちていきます。

「これ以上、下に落ちることはない」

「どん底にいるんだから、これ以上は、悪くならない」

こうした考え方は、間違いです。

「悪くなり出したら、とめどなく落ちていきます」限界も底もありません。

こうならないために、努力して

チームとしての活路を見出していかなければならないのです。

「こんなメンバーで、よく、ここまで戦いますね」

そう言われるような、チーム作りをしていくことです。

そのためには、指導者も選手たちも

常に心がけなければならないことは「積極的な選択をすること」です。

言い換えれば、これが前述したギャンブルなのです。

積極的な選択をすれば、失敗するリスクは、当然のように高くなります。

ミスが増えれば、そのミスの数だけ、ミスに対する対応も増えてきます。

これが、頑張りであり、辛抱なのですが

こんなことばかりを、繰り返していると

必ず、どこかで、力尽きて、くじけてしまうものです。

それなら、この頑張りや、辛抱を無駄にしないための

何かを、指導者が見つけ出していくことなのです。

これが、チームにとって「最良のものを見つける」ということなのです。

2014年10月11日 (土)

弱くては勝てない

弱くては勝てない

私が今までどんな考え方で「弱いチーム≦戦えるチーム」にしてきたのか

その考え方の一部を紹介します。

まずは、強くなるための条件が整わないチームの場合は

「安定性や確実性」を求めても、決してうまくはいきません。

こうしたことを追及すると「怒る」ということが

先行してしまう傾向があるので

選手たちにとっては、面白くもない毎日を繰返すことになってしまいます。

「どうしてできないんだ」

「なんで言われた通りにできないんだ。やらないんだ」

「また、同じミスをしてる」などなど。

弱いチームの選手たちは、能力がないないので

指導者の要求に対して、簡単に応えることができないのです。

もし、自分が、こんなセリフを、日々、口にしているのなら

「あなたのチームは、間違いなく弱い」と言えるでしょう。

 ~~~

こうしたチームの現状を分かっていても

指導者は、選手たちを執拗に責めるのですが

指導者は、自分の指導方法を責めることはありません。

たとえば、夜泣きをしている赤ん坊を怒っても

そう簡単に、泣き止むことはありません。

こんな時に「なぜ泣くのか」を考えることができればいいのですが

それすら考えられないようでは、赤ん坊が成長するまで

怒り続けるような、日々を送らなければならなくなります。

また「怒る」「批判する」「ひにくを言う」「ののしる」などの行為は

常に否定的な言葉で物事を処理しているわけですから

指導者としては、適切な指導とは言えません。

選手たちだって「やる気を削がれる」ようなことばかり言われたら

「自分からやってみよう」という気にはなりません。

そして、弱いから、下手だからと言う理由で

「生活態度や、しつけ重視の指導に成果を求めないこと」です。

しっかりと勝つための準備をし、適切な指導を試みることです。

そのためには、何らかの形(手段・方法)で

戦うための術を見つけていかなければならないのです。

 私は、ギャンブル的な戦略を仕掛ければ

実戦では、勝つ可能性が出てくると考えています。

指導におけるギャンブルは、問題なのですが

戦略的なギャンブルは、非常に有効なものとして機能するものです。

 ~~~

「ギャンブルを仕掛けて、活路を見出していく」ことで問題になるのは

「どうやってギャンブルを戦略として仕掛けるのか」ということです。

私が、ここで言う「ギャンブル」とは、いちかばちかの博打ではなく

「結果は、ゲーム展開の運、不運によっても決まる。

しかし、その結果には、プレイヤーの技量が大きく影響する」ということです。

その方法は、単発的なものであったり

日々の練習自体が、ギャンブル(賭け)だったり

ゲームの展開のすべてが、ギャンブルであったりもします。

弱いチームは、何をしてもダメなのではなく

まずは「何かをやらそうとする」指導者の指導性

そして「できなくても、やろうとする」選手たちの姿勢が大切なのです。

指導者が「やろうとする姿勢」を評価してやることで

クレームや怒ることも必要なくなってきます。

選手たちも「できなくても、失敗しても」

自分のプレーに対して、目的を持って行動するようになります。

無目的なミス、怠慢な行動は、許されないものですから

しっかりと、その部分については、分からせていけばいいのです。

こうした考え方が、まずは、指導の前提になるわけです。

 ~~~

「ギャンブルは、リスクがあり、非常に危険なもの」という考え方は

やる前から、結果(怖さ)ばかりを考えているので

結局は、一般的な定石通りの練習をして

安心感だけを求めてしまい

いつも勝負することができないまま、終わってしまうのです。

しかし、指導者の本音は、違うはずです。

心の中では、みんな「どうにかしたい」と考えているはずなのです。

2014年10月10日 (金)

勝てないチーム、弱いチーム

勝てないチーム、弱いチーム

勝てないチーム、弱いチームというのは

必ず、何らかのマイナス要素やチーム環境の悪さがあります。

たとえば「選手が5~6人しかいない」

「ほとんど経験者がいない」

「体育館を使えるのが週に1~2回」など。

そして、それ以上に厄介な問題が「指導者がいない」ということです。

しかし、専門的な知識がなくても

指導者として「指導技術」を身に付けていれば

専門知識のない、素人指導者でも、何の問題もありません。

専門的な知識があっても「指導技術」のない指導者はたくさんいます。

こうした指導者たちは、バスケットの一般的なことは知っているのですが

確実にその技術を教えることができません。

技術を教えるためには「指導技術」がなければ

心技体のバランスを上手くコントロールして、指導することはできないのです。

簡単に言えば、たくさんの知識を持っているだけでは

実戦で、役に立つ指導ができないということです。

専門知識がない素人指導者でもいいのです。

探究心と熱意、そして「指導技術」があれば

専門的な知識がなくても、ひとつのことをしっかりと教えることができれば

オリジナリティに富んだ、良いチームを作ることができます。

コーチングと言うものは

「専門性と指導性は、イコールではない」ということです。

中途半端な専門知識をもっていると、定石を破ることができませんから

いつまでも固定概念から抜け出せないまま

定石通りの、誰もが、やっていることしかできないので

それなりの結果しか出せないものなのです。

教育現場には、素晴らしい「指導技術」をもった教師がたくさんいます。

スポーツにおける専門的な知識など「指導技術」がなければ

それを生かすことはできません。

専門的な知識を持っているコーチが

指導技術を持っているわけではありません。

指導技術がなければ、専門的な知識を生かせないわけですから

どちらが重要なのかは歴然としています。

 ~~~

私は、今までのコーチ・キャリアの中で、どんな劣悪な状況のチームでも

必ずそのチームにとって最良のものを見つけ出し

最良の結果を出してきました。

その指導の考え方の基本が

「選手たちにとって最良のものをみつけだすこと」

「限られた条件の中で、そのチームにとって最良のものは何か」

「限られた戦力で、限りなく勝利の可能性がある戦略は何か」

「できること」「できるようになることは何か」ということです。

私は、チームをみて、このあたりのことを考え

オリジナリティのあるものを作りだしてきました。

過去には「よくあんなチームを引受けたな」と

周囲から言われるようなチームが何チームもありました。

特に、えばらというチームを再建した時には、周囲の反応は、最悪でした。

私が耳にするのは、ひどい話ばかりで

何ひとつプラスの要素のないチームでした。

私の場合は、自分の目で見て、判断したものしか信じないので

他人からの情報で、先入観を持ったりすることはありませんでしたが

実態は、周りから聞くことより、もっとひどいものでした。

チームのスタートは、たった6人の選手で戦いをはじめたのですが

なんとか、2年でWリーグへ昇格させました。

特別な選手も持たず、仕事をしながら練習をし

まともなスカウトもできないような環境の社会人チームというのは

ハッキリ言えば、強化するに値しないのですが

私自身が求めていたものは

「自分自身の指導性であり、指導能力」でしたから

名誉だけを求めて指導することはありませんでした。

自分の名誉を求めて指導するのであれば

こんな崩壊したチームのヘッドコーチなど引き受けません。

名誉の奪い合いは、バスケットだけで飯を食っている連中に

任せておけばいいことなのです。

私は、弱いチームが成長していくための指導プロセスが好きだったのです。

そして、現在では、いろんなチームの指導者と関わりながら

指導者にその考え方、指導技術を身に付けてもらい

チームとして、最良のものを見つけ出し

その方向性を決め、チームとしての立派な作品を作り上げ

ひとつの勝利に向かって、戦ってほしいと考えています。

より以前の記事一覧