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2016年1月31日 - 2016年2月6日

2016年2月 5日 (金)

■シャンソン化粧品が、審判を提訴

シャンソン化粧品が、審判を提訴

先日、シャンソン化粧品が、審判員の平氏を静岡地裁に提訴しました。

これは、昨年11月29日のVSデンソー戦での判定を不服としたものです。

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 試合は、第4Q終了直前(ゲーム終了直前)で

残り時間が数秒しかなく、しかも53-53の同点でした。

このタイミングでデンソーの選手がファウルを犯し

シャンソンの三好に、一度はフリースローの判定が下されましたが

その直後に、判定がくつがえされました。

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その理由は、審判のファウル判定より第4Q終了のブザーが先に鳴ったとされ

フリースローの判定が覆され、ゲームは終了となり

そのまま、延長戦に入りました。

結局、この試合は延長で60:59でデンソーが勝利しています。

これに対して、シャンソン化粧品側は

この審判のジャッジの取消し行為を問題視しているようです。

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実際に日刊スポーツの記事にある写真を見ると

ファウルの瞬間、電光掲示板の表示は残り0・6秒でした。

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当然、こうした場合は、オフィシャルから審判に対して

「4Q終了後のファウルです」というアナウンスがなされるか

他の審判からの報告があるはずです。

ジャッジをした審判以外の審判は

当然、残り時間を確認しているはずです。

もし、時間の確認ができていないようなら話になりません。

こんなことは、誤審以前の問題です。

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本来、こうしたケースでは

必ず、オフィシャル、主審、副審の3者で協議して

両チームの納得のもとで問題を解決しているはずですから

その後に、もめるというのは考えられないことです。

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審判も所詮は人間ですから「誤審」はあるでしょう。

しかし、それは仕方のないことなのですが

今回の問題は

「審判の対応の未熟さが一番の原因」なのかもしれません。

審判が、納得のいく説明もしないで判定を覆したのであれば

そんな、ふざけた話しはありません。

もし、その場の主観的な判断でこんなジャッジをしたのなら大問題です。

 

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審判のジャッジに対しては

コーチをしていれば、誰でもこうした嫌な経験はあるはずです。

しかし、今回のようにトップリーグで

審判が、勝負どころで判定を覆すというのは、私の経験上ありえないことです。

また、今回は、主審が独断で決定して、判定を覆しているようですが

他にも2人の審判がいるわけですから

なぜ、オフィシャルを含めてしっかりと協議しないで

判定を覆してしまったのかは、大きな疑問が残るところです。

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審判の対応の仕方によっては「ふざけるな」「いい加減な笛を吹くな」という

怒りの心情にもなります。

また、主審が偉くなり、権力的な立場にいると

他の審判たちは、単なる、付き添いのような存在になってしまい

ものも言えない状態になってしまうことは

昔から、よくあることです。

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 私もトップリーグでヘッドコーチをしていた時には

アウェイでの戦いは、不利なジャッジが多いと感じたことは何度かありました。

実際に、H市で行われたゲームの審判は酷かったのを覚えています。

地元チームのゲームで、地元の審判というのは考えられないことです。

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この時は、ハーフコートのプレッシャーディフェンスを仕掛け

15点差を一気に3点差までつめたところで

相手選手がプレッシャーに圧され

審判の目の前で、エンドラインの外に足が出たのですが

審判は、何もなかったかのように腕を回し

プレーを続行させてしまいました。

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 TV中継もあったのですが、猛然と抗議し

試合は、私の主審への抗議で10分以上も中断されましたが

主審は「足は出ていなかった」と繰り返すばかりで話になりませんでした。

間違えたのであれば、素直に誤審を認め

双方への説明をし、納得してもらいリスタートすればいいのです。

しかし、審判も偉くなると、素直に誤審を認めないことがあります。

どうでもいいようなプライドより

その行為をしっかりとジャッジすできる姿勢こそが大切なのです。

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その時は、コート内に入って徹底的に抗議を続けたのですが

テクニカルファウルすら吹けない弱腰状態になっており

AA級とは、思えないほどの情けない姿でした。

私は、このゲームの後、故山戸(FIBB名誉審判員)氏に

そのゲームのビデオと共に様子を伝えました。

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故山戸氏は「これは、ひどいな。2Aとは思えない」と言っていましたが

「どうしてこんな笛になったのかは、分からないが

良くても悪くても審判のジャッジは変わりませんよ」

「ただ、審判は、人としての対応を誤ると大変なことになります。

特に、あなたのように感情をあらわにしているような人には

審判として対応するより、まずは、人として接して

自分のジャッジの正当性を説明し、納得させる方がいいのですが

ほとんどの審判は、そんな場面では、余裕すら持てないので

審判の力で制圧して、黙らせてしまうことが多いので

後々まで、遺恨を残すことになってしまうので困ったものです」と言っておられました。

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また、最後に言われたことは

「そんなことに時間をかけるぐらいなら

次のプレーに集中すべきでしたね」とも言われました。

確かに言われる通りなのですが

勝ち負けが絡んでいると

コーチとしての心情は、そう簡単にはいかないのです。

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 私は、学生時代から亡くなるまで

山戸先生には、いろいろとお世話になってきました。

良いセンスの若い審判がいれば推薦もしてきました。

今までの先生の話の中で強く印象に残っていることは

「私は、ゲームが始まって5分で大局が読めるから

ゲームの終わりが、どんな状況になるかが予想できるので

コーチとは、違う視点で、ものを見ることができる。

選手、コーチ、ベンチそして、審判が一体感を持って

ゲームに臨まなければならない」

「特に、残り時間と得点差の意識は絶対に怠らない」と言っておられました。

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 どんなに偉い審判でも所詮は人の子ですから

100%完璧なジャッジなど絶対にできませんが

過去には「この審判のジャッジは凄い、完璧だ」と思わせるような人は

何人かいましたが、その中でも岸田、浦井、丹後氏は

選手、チームを育てることができる審判でした。

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彼らの共通点は、ジャッジ能力も高いのですが

「人柄」や「ジャッジのバランス感覚」だったりもします。

また「こいつ、偉そうな態度の奴だな」とは、絶対に思わさない姿勢もあり

ゲームを壊さない、納得できるジャッジができるのです。

言い換えれば「権力を持って人を制す」というような

横柄な態度ではないということです。

「審判がジャッジするのは人ではなく、行為に対してなのです」

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「人は、嫌な奴には、嫌な態度で接するもの」です。

一度、心情を悪くしてしまうと

すべてが、悪い方向でしか判断できなくなるのも事実です。

立場が変われば、考え方も違いますし

言うことも変わりますから

それを一致させることは、容易なことではありません。

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 今回の提訴についても

シャンソン側は、選手のためにやれることは

すべてやってあげたいという気持ちの表れが

こうした形になっているということを信じたい。

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今回の、問題を公にし、再発防止を図るため、あえて提訴したようですが

女子日本リーグ機構(WJBL)は

「審判の判定は、最終的なもの」としているようですが

明らかに誤審であれば、再試合でもよかったのです。

WJBLが両者の間に入って、なぜ動けなかったのかが疑問です。

提訴に至るまでの過程で、もっと積極的に

話合いを持てなかったのかという残念な気もします。

審判との直接対決を静観し

「審判の判定は、最終的なもの」

「シャンソンに対してペナルティを科す」

こんなことでは、何の解決にもなりません。

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今までも、ほとんどが「審判の判断が最優先される状態」なので

センスのない、視野の狭い、下手くそな審判にあたったら

ゲームは、ひどい状態になり、勝っても負けても後味が悪い。

こんな時に、どこへ訴えたらいいのかも分からないし

実際、訴える場所もないから泣き寝入りしている人たちは多いはずです。

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個人的には、シャンソンは、中途半端な和解をしないで

自分たちの意思を貫き、徹底的に戦ったらいいと思う。

そして、今回のこの問題が

審判制度の抜本的な改革のきっかけなればいいのです。

単なる、当事者間のもめごととして終わってしまうことがないよう

周囲は見守っていくことが大切でしょう。

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