チームクリニックのお問合せは記事のコメント欄へ

デューク大学バスケットボールチーム

バスケにほん ブログ村

人気ブログランキング

無料ブログはココログ

« ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅱ | トップページ | ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅳ »

2016年2月26日 (金)

■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅲ

選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅲ

 練習では、様々なレベルのものがありますが

最終目標に向かっていく過程では

心身ともに強いストレスを与える練習が多くなり

そのハードワークに、選手たちもそれに応えようと努力するようになります。

それと同時に身体の疲れも取れにくくなってきます。

また「精神的に強い」と言われる選手たちの多くは

疲れが溜まっているような状態でも

頑張りが利くので、どうしても頑張ってしまい

オーバートレーニング状態に陥ってしまうことがあるので

本番に向かって自分のピークを合わすことができずに

不調のまま終わってしまうことも少なくないのです。

 特に小・中・高・大学生くらいまでは

自分の状態を客観的に、かつ、冷静に観察できない傾向があります。

その理由としては、コーチに対して「ものが言えない環境にある」からです。

ケガをしていて痛みがあっても休めない、休ませてくれないとか

体調が悪いが言い出せない、疲れが取れないから休みたい・・・

つまり、相談できない関係になっているので

本当に大切な話ができなくなっているのです。

たとえできたとしても「そんなことか」とあしらわれてしまうと

選手としてもそれ以上のアプローチも相談もできなくなってしまうのです。

選手とコーチの関係が、こんな希薄な状態では

最良の結果など、ほど遠いものになってしまいます。

 しかし、現実では、こんな状態のチームが多いのです。

心身共に疲れ果てている状態では、いくら練習をしても

選手たちは、力の配分をしながら、適当に流してしまうので

ベストパフォーマンスどころか、時間の消化で終わってしまうだけなのです。

~~~

選手たちをよく観察していると

実戦の前になって、口数が減り、大人しくなってくる選手がいます。

こんな選手たちに対して

「気合が入っているから」「緊張感が出てきたから」などという

誤った視点でコーチが判断していると

本番で大失速し、考えられないようなひどいプレーを繰り返し

集中力もなく、うわずった感じで、身体にはキレも力強さも感じられないのです。

 前述したように

「実戦の前になって、口数が減り、大人しくなってくる選手」の多くは

心身の疲労の蓄積により、ある種の「うつ状態」になっていることがあるのです。

~~~

私は、ゲームの10日ほど前から選手との会話を増やし

違和感を感じるような選手がいれば、チームの調整方法を再考したり

その選手に対しては、休養を与えるようにしていました。

特に、ロボットのような受け答えをするようになってくると

かなり、深刻なのかもしれません。

チームでも、極めて優秀で、いつも、みんなを引っ張っているような選手は

突然のように、心が折れてしまい、力がなくなってしまうことがあります。

身体の疲れは、著しく「精神的体力」を奪ってしまいます。

いくら頑張ろうとしても精神的体力が残っていなければ

頑張りようもありません。

 しかし、もっと問題なのは

ゲームの途中で頑張りが利かなくなることです。

ゲームの前なら、何とか対処することもできますが

ゲームが始まってしまえば、もうどうにもなりません。

 このように、ある時、突然心不調に陥るのが

心身へのストレス、肉体的な疲労の蓄積なのです。

心が折れてしまうと、そう簡単には、修正することはできません。

« ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅱ | トップページ | ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅳ »

A-1:「指導技術」コーチング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/560472/63264167

この記事へのトラックバック一覧です: ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅲ:

« ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅱ | トップページ | ■選手は、疲労の蓄積で心が折れる Ⅳ »