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2015年10月18日 - 2015年10月24日

2015年10月18日 (日)

■チームオフェンスの理想と本質 5

■チームオフェンスの理想と本質 

「ピボット」「ターン」「リバウンド」「シュート」等の技術は

前述した、基本があって、初めて能力の向上が得られるのです。

指導の観点がずれている指導者は

いつまでたっても、そのことに気付きません。

周りの目を気にして

カッコばかり気にして、コーチングをしていると

何の強化もできないまま終焉を迎えてしまいます。

 能力の高い選手がたくさん集まっているようなチームは

コーチに指導能力がなくても

選手たちと、もめ事を起こさないように気配りができれば

チームは、勝手に勝ち進んでいけるのです。

能力の高い選手たちのおかげで

コーチとしての実績ができても

中味は空っぽのコーチでは、話しになりません。

私が今回こんな話しをした理由は

「選択のミスは、チームをつぶしてしまい

指導観点のズレは、選手をダメにしてしまう」ということに対して

指導者として危機感を、もって頂きたかったからです。

■チームオフェンスの理想と本質 4

■チームオフェンスの理想と本質 4

私の学生時代、チームメイトに

岡山(230㎝)というセンターがいました。

彼は、高校まで柔道をしていましたから

バスケットは、まったくの素人でした。

大学からバスケットを始めたのですが

足も遅く、機敏さも、ジャンプ力もありませんでしたし

ボールもつかめず、シュートもひどいものでしたが

監督が、まず初めに徹底させたことは

「ゴール下からゴール下へのタフな動き」でした。

技術などは、二の次です。

その後、彼は

「アジアのセンター」と言われ

絶大な評価を受けるほどの選手になりました。

その時、私たちは、ただ、でかいだけだ。と思っていましたが

彼のこのひたむきさは

NBAからドラフト指名されるほどの評価だったのです。

これがビックマンの基本なのです。

ゴール下からゴール下まで、一生懸命動ければいいのです。

「背が高い」というのは、その選手の能力ですから

誰にも、真似のできるものではありません。

確かに、大きいセンタープレーヤーで

ピボットやターン、シュートのうまい選手もいますが

ゴール下からゴール下までタフに動けなければ

実戦では、たいした脅威にも、戦力にもなりませんし

国際レベルのゲームで、勝つことはできません。

■チームオフェンスの理想と本質 3

■チームオフェンスの理想と本質 3

若いビックマンの基本的な育成の考え方は

「ピボット」「ターン」「リバウンド」「シュート」等ではありません。

もっと優先すべき基本的なことは

選手としての「意識の確立」なのです。

プレーヤーとしての成長は「意識量」を増やすことです。

たとえば「ゴール下からゴール下へのタフな動き(移動)」を意識させれば

それが、習慣となり、その選手の基盤になるのです。

これは、NBAクラスのセンターでも引退するまで

コーチに徹底して要求されることです。

これができないようなセンターを作っても、戦力にはなりません。

日本のピボットマンを見ればお分かりのように

こうしたタフさは、全くありません。

そして、誰一人として、そのことを指摘すらしません。

「ビックマン=センター」とは限りませんが

これが最低レベルの要求であり

心と身体の動きを一致させるための、最も必要な基本技術なのです。

また、何かを任されると、その時のコーチは

人と違った、何か特別なことをやらせようとして

空回りし、中途半端な状態で終わることが多いのです。

日本は、何度も、そんな繰り返しをしてきました。

「いつまでたっても、ひとつになれない日本の強化、育成」

コーチが変わり、派閥が変わると

コーチングの考え方まで変えてしまい

弱体化を繰返しているようでは

多くの選手たちが、伸びる機会を逸してしまうのです。

話をビックマン育成に戻しますが

「ゴール下からゴール下へのタフな動き(移動)」

これだけ教えても、選手は、劇的に変化していきます。

ビックマンが、オフェンスでもディフェンスでも

常にゴール下にいることは

相手にとっての驚異であり

味方にとっては非常に心強いものなのです。

■チームオフェンスの理想と本質 2

■チームオフェンスの理想と本質 2

日本の強化体制を見てみると

概要を決めて、細かなプログラムを作り

そこに選手をはめ込んでいくだけのものですから

教える側の自己満足と実績作りでしかないのが実情なのです。

その最たるものが「ビックマンの○○」なのかもしれません。

その内容は、教育的配慮を重視した

カリキュラム的な指導内容となって表れています。

子供たちの強化なのか、教育なのか

それとも、将来なのかが、まったく見えてきません。

本当に「強化、育成」を考えて、実行するなら

プレーヤーとしての強化、育成に絞り

徹底する必要があるはずですが

なぜか、それができないのが現実です。

徹底できない大きな理由は

教えるコーチに「将来を見据え、強化するための指導能力がない」のです。

その結果、バスケット以外の綺麗ごとを羅列して

体裁だけを整え、ごまかしてしまうのです。

教育的配慮を、強化失敗の「保険」にしているようでは話しになりません。

実際に選手を送り出しているチームの指導者は

この企画に対し、不平不満で一杯なのです。

「選抜の練習に行くたびに下手になって帰って来る」

「理屈は、覚えてくるが、ひたむきにプレーしなくなった」

「自分は、特別な選手だという勘違いした意識を持つようになった」

指導する側が、強化の本質をごまかし

カリキュラム指導に終始していると

若い選手が陥りやすい「勘違い」という感覚を作ってしまうのです。

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